時代はどんどん加速して変化しています。
日本の高齢者はどんどん増えています。
そしてその高齢者たちは
時代の加速に付いていけない人が
ほとんどになっているのではないでしょうか?
これからは 50代以上の時代変化の加速度に追いついていけないシニアを
いかにフォローしていくかが とても大切になると思っています。
たとえば、
昔は 駅の窓口で 行き先を伝えて切符を買いました。
改札口で駅員に切符に切り込みを入れてもらい、
そこでどの電車に乗れば良いかを駅員に聞けば
誰もが迷わず電車に乗れました。
しかし今は
自分が持っているカードを通すか
そのまま通過できるという無人化が進んでいる駅がほとんどです。
自分が情報を持っていなければどうすれば良いか迷います。
だから 日々電車を使っていなかったら
高齢者は駅で迷うことがとても多いのです。
スマホで どの電車に乗ることが一番速いとか、
何時に目的地に着くとか、どの乗り換えが簡単なのか等も
自分で調べて行動する時代です。
もちろん、数少ない駅員に聞くことは可能なのでしょうが
まずスマホがないと本当に不便になってきました。
そしてそのスマホを使いこなしていないと
いざという時は役には立ちません。
最近はスマホはもちろん、ネット環境がないと
クレジットカードさえ持てません。
高齢者が家で1人で暮らしているとか
老夫婦だけで暮らしていると
情報社会からも置いていかれやすく、不安が募ります。
不安を解消するためにテレビの一方的な情報を鵜呑みにしがちです。
今やテレビはシニアを対象に番組作りをしていることが多いです。
テレビを見る人は圧倒的にシニアが多いからです。
https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20160304-00055029/
だから1日中、テレビからの情報のみで過ごしているシニアが増えています。
新聞も読まれなくなっています。
今回の 新型コロナウイルス感染問題でも
トイレットペーパーを買うために
朝早く開店前からお店の前に並んでいた人は
ほとんどが高齢者だったそうです。
時間的にも余裕があるのかもしれませんが
一方的に与えられた情報しか得られず、
不安がとても大きかったからかもしれません。
自分からきちんとした情報を取る手段が中々ないのかもしれません。
高齢化社会の核家族化と単身世帯の多さから
世の中をパニックにしてしまう事もあるのだと思うと
これからのもっと高齢化社会になっていく事を考えると
創造を越えた問題が起きるかもしれませんね。
だから 私は
外出できなくなっていく高齢者こそ
ネット環境が必要になってくるのではないかと
考えています。
外出できなくなっても
誰かに見守られ、
お稽古や勉強がネットの活用でできます。
他人という人との繋がりが 自分ペースで選択できます。
これは 正に新たな形の「家開き」になるのではないでしょうか?
またデイサービスは今は 施設に行く事が当たり前ですが
毎日、誰かに来て貰える環境とネット環境を整える事で
新たなデイサービスの形もできるかもしれません。
自宅でネット環境に対応できない方やシニア世代への
暮らしサポートはこれから本当に必要だと思います。
5G時代の高齢化社会には
自宅を活用して「家開き」をしながら
社会と繋がる住まいを構築して行く事が必要なのです。
もちろん、ネットではなく
直に人と会って繋がりを築くことが一番良いことは確かです。
しかし 今の「不要不急でない限り外出を控えるように」という
政府の要請の時こそ
これからの時代に必要なことを
準備しておくべきだと思っています。