コロナ後の教育費がまた上がってきました。
義務教育でない 高校・大学に掛かる高等教育費用は リモート授業になってから より高くなってきているそうです。
もともと経済的な理由で子どもを産まない人も多かったのに、ますます子どもを産みたくなくなる社会になってきているようです。
ソニー生命保険の調査によると、コロナ禍で教育資金の備えが減少したという親は61.4%、教育資金に対する不安が増加したという親は71.4%になったそうです。
これは 日本だけの問題ではないそうです。
世界中で 子どもが減っていることを知っていますか?
こどもが減ることによって 社会に多くの問題が生まれます。
例えば、労働人口が減り、経済が縮小し、社会保障の継続が困難になります。
過疎化が進み、廃校が増え、コミュニティ化が低下して、個人の負担が大きくなります。
少子化社会のリスクは 全世代に及ぶことになります。
少子化を解決するためには
子どもを産みやすく 育てやすい社会にしなければいけません。
社会が平和で 穏やかで 子育てにお金がかからない。
そうならないと 現在抱えている少子化問題は改善されないのが現状です。
個人ができることには限界がありますが
「お金をかけずに教育する」
昔は そんな時代がありました。
ひとり一人の才能を伸ばせる環境を
お金をかけずにどう作るかが、今問われているのだと思っています。
「お金があれば良い教育ができる」
そうとは言えない、という事です。
「教育」とは、まずは
「どう育てたい、どんな人になって欲しいか」が
一番初めに ありきではないでしょうか?
この変化の激しい時代に
お金をかけて みんなが同じような勉強をしていくことだけが
良いことだとは 私は思っていません。
学校の勉強は 基礎知識のために確かに必要でしょう!
でも 学校の勉強と同じような事を
塾のようなところで 他でもやる必要はない時代だと思います。
塾の学習を理解するために また他の塾に行く、なんてこともある、と聞くと
とても残念です。
社会に出てから必要なものは 学校の勉強以外にたくさんあるのですから。
視野が広く、たくましく強い精神力がますます必要になります。
子どもにも いろいろな経験やいろいろな社会を幅広く見せることが重要です。
貴重な子供時代の時間を 学校と同じような世界ではない異空間で 過ごさせることが とても大切になります。
学校以外の自分の居場所をたくさん持たせることで 生き方の選択肢が広がるからです。
もしも苦手な居場所があったとしても 全く異なる居場所が 居心地が良い所になり
必要な居場所になるかもしれません。
例えば 世代が全く違う大人のサークルの中、海外の人ばかり集まるところ、趣味が共通している方々との居場所・・・等
「教育」とは 学校や塾に行かせることではないのです。
いろいろな人と出会い、いろいろなコミュニティからいろいろな考え方を知り、
自分でいろいろな経験して 自分の糧としていくことが これからの教育だと思います。
お金をかけてもかけなくても 自分の道は作れます。
子どもに どういう生き方をしてほしいのかを親自身がしっかり考え、
子どもの選択肢の幅を広げてあげてください。
『似た環境で育った「エリート」だけでは 複雑化する社会のかじ取りは難しい。
弱者の側で 物事を考えられる人材を育てなければならない』
先日の日経新聞に掲載されていた記事『揺らぐ人材立国』も 現代の教育事情に疑問を投げかけています。
