yuko-ikenoue について

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老後一番大切にすること!それは 生きがいや楽しみという無形資産です!

老後に備えると言うと、お金偏重の考え方ばかりが広まっている!
年金が減るから  いかにお金を貯めるか、
どれだけとっておくか、ということばかりがクローズアップされている。

もちろん ある程度の貯蓄や不動産という有形資産は
持っているに越した事は無い。

しかし、そういう有形資産を持っていれば
楽しい人生が老後も送れるのかと言ったら
そうではないと私は思っている。

有形資産と言うものは
普通の生活ができる程度あれば
それで良いのではないだろうか。

その普通の生活と言うものも
人によって違うと思うけれども

今日食べたいものが食べられる、
スーパーで必要な欲しいものが買える、
毎日洗濯された洋服が着れる、
安心して寝られる場所がある、
ちょっと温泉に行きたいと思ったら温泉に行ける、
その程度で良いと私は思っている。

そして
日常の健康的な生活が毎日送れるっていう事が
本当に幸せなんだと思っている。

しかし この普通の生活を健康的に送る事に欠かせないことが
私にとっては 人との関わりなのである。

この人の関わり、
いざ困ったとき、寂しいとき、悲しいとき、
そして
元気なとき、嬉しいとき、
たった1人で居るよりやっぱり誰かと共感できる、
ということはとても大切なことだと思う。

自分の気持ちをわかってくれる人がいる
寄り添ってくれる人がいる
自分がいることでありがたいと思ってくれる人がいる。

誰かの役に立っていると思えることが
人間はとても大事なんだ!

だから生きがいという無形資産を
私は大切にしていたいと思う。

「家開き」は
まさに無形資産を築く場所なのである!

「家開き」の原点!子育てママが 自宅を活用して好きなことで開業!【その5】

自宅開業で大切なこと③ 地域のコミュニティーを大切にする。

自宅を仕事場として開業する「家開き」の場合
自宅であるからこそ 心掛けなければいけないことに
「地域とのつながりを大切にすること」があります。

自宅開業は 基本的には 何もかも自分次第で自由です。
しかし ひとりの場合が多く 孤独でもあります。
(最近はSNSなどでつながったりして
孤独感は感じない方もいるかもしれませんが~)
また 自分の仕事は地域には関係ないから
特に地域と関わる必要性も感じないと思う人もいるかもしれません。

しかし 人間というものは
やはり 直接 人と顔を合わせて
会話することがとても大事です。

相手の表情や視線や仕草を見ながら話をすることから
お互いをより感覚的にも
理解できることがたくさんあるからです。

自宅で開業するからこそ
地域の身近な人とのコミュニケーションを心掛けて
顔見知りになって欲しいと思います。

私は仕事をしながら
積極的に地域の仕事に関わり
子どもの学校関係のお手伝いも
大切にして来ました。

暮らしている地域のことを知り
自分が地域でできることがあるということは
自分はもちろん、家族にとっても大切です。

ですから
仕事として地域と関わっているわけではないので
自分の職業を自分から明かす必要性はありません。

人の輪が広がれば 地域に親しい友人も増え
お互いのプライベートなことも分かってきます。
そして信頼関係もできます。

地域に 顔を良く知っていて
お互いに信頼し助け合える友人が
世代を越えてできることは
とてもありがたいことです。

信頼関係ができてから
お互いの職業を知ることから
結果的に仕事に関する相談や依頼があったりします。

ひとりでやっている自宅開業なのに
人が信頼して広めてくれることも多々ありました。

地域のいろいろな世代と交流を持つことを楽しんで
地域の自分を応援してくれる人を大切にしてください。


80歳からでもできた「独身女性の家開き」そして その最期がもたらしてくれたもの!

令和になった5月の末、
10年以上のお付き合いのあったお客様が
ご自宅で老衰で亡くなりました。
訪問介護の医師が見守る中
ご自身のベットで静かに息を引き取りました。

ずっと独身であった彼女には
付き添える家族も
親族もいなくなっていたため
私と弊社のスタッフだけで 
葬儀を済ませました。

全くの他人ではありましたが 
彼女を孤独死させず
最期まで関わらせて貰えた事は
私たちにとっても
本当に良かったことだと思っています。

彼女の家を大々的にリノベーションさせてもらったのは2007年!
歳を重ねてきて全く片付けられなくなっていた彼女のお部屋を
誰もが分かりやすく 片付けやすく
素敵なインテリアに変えさせてもらいました。
そして彼女はそこで 最期まで
お部屋をきれいに保ち
たくさんのヘルパーさんを受け入れて
心穏やかに 住んでくださいました。
これから 誰も住まなくなった彼女のお部屋の片付けも
私たちがさせていただきます。

彼女には 家庭裁判所が決めた公的な成年後見人もいます。
しかし 後見人はあくまでも
金銭的な事や事務的なことを淡々と進めるだけです。
後見人は家族のように頻繁に接することはありません。
何人もの人たちの事務業務や見廻りをすることが
公的な成年後見人の仕事なのですから。

介護の相談をしてきたケアマネジャーも同じです。
一人で何人ものお客様に対応しているのです。
いろいろなケアマネージャーさんに会って来ましたが
毎日 多くの人の対応をしているお仕事ですから
淡々と進めるしかないのですよね。

公的な成年後見人も ケアマネジャーも
葬儀やその後の後片付けの手配などまではできない事が一般的です。
それでも 相談にのってくれたり そばにいてくれた事は
とてもありがたいことだったと感謝しています。


95歳で亡くなった彼女は
初めて会った時は 80代前半で
ぽっちゃりとした元気の良い女性でした。
英語を使ってバリバリと仕事をし、
独身でずっとひとりで頑張って生きてきた、という感じでした。
言葉の端々に自信と強さを感じさせる
ちょっときつい女性〜という印象でもありました。

ただ すでにあまり歩けない状態で
ひとりでの外出は難しい様子でした。 
知り合ってからも、 ずっと一人でお部屋で過ごしていて
毎日、いくつもの新聞を隅々までチェックすることが日課でした。
近所には知り合いはいないようでしたが
昔の仕事での友人はいたようです。

そんな彼女が ますます身体が不自由になり 介護が必要と思った時に
私は役所に相談して ケアマネジャーをつけました。
そして彼女が認知症になってきた事に気が付いた時、
成年後見人が必要だと感じた私は 弁護士に相談しました。

住まいに関わった事がご縁で 彼女の私生活を知りました。
そしてその時の彼女に必要だと思った事を
全くの他人の私がしてきました。
それは 何よりも彼女が心を開いて
私を信じてくれていたから できたのかもしれません。
いつの間にか信頼関係が築けていたのだと思います。

介護が始まってからは どんどんヘルパーさんを活用しました。
だから毎日、交互に人の出入りがあり 家の中での会話も増えました。
どのヘルパーさんたちも 「彼女は強さもあるけど 甘え上手で 可愛いおばあさん」と言って 常に笑顔で接してくれていました。
ヘルパーさんたちにも どんどん心を開いていったのだと思います。

私と彼女は10数年前までは
全く知り合いでもなく 関係ない他人でした。
彼女と私の共通の知人がきっかけで
彼女の住まいに私が関わるようになりました。


彼女は私に
住まいの設計という仕事を依頼し、
歳を重ねていくとはどういうことなのかを
身をもって教えてくれました。

そして私は彼女に
歳を重ねてからも
安心と楽しみを持って暮らしてもらうには
どうしたらよいかを 早くから深く考えさせてもらい
それを一つ一つ試行錯誤しながら実行していく事が出来ました。

私は彼女から 歳を重ねてからの生き方と
人の最期というものを いろいろ学ばせて頂きました。

そして 今、関わってきた私たちは
彼女に感謝の気持でいっぱいになっています。

心を開いて 外部を受け入れることは
自分自身はもちろん周りも「ありがとう」という気持ちにさせ
人生の最期を穏やかに 迎えることができるのだと
改めて教えてもらいました。

頼れる家族がいなくても
自ら心を開いて 外部の人の助けを受け入れた事によって
彼女は 誰にも迷惑をかける事なく 周りの人達にも
幸せな気持ちを与えて 最期を迎える事ができたのです。

これこそが 私が目指している『家開き』の姿のひとつなのです!

家開きの形はいろいろ【ヘルパーが喜んで来てくれる理想の老人ホームを目指す】

私が「家開き」を勧める理由の一つに
少子高齢化による これからの自助努力の必要性があります。
これからは どんどん高齢者が増え
在宅介護がますます必要になります。
自分の親や いつか自分もお世話になるかもしれない介護という問題。
家開きで 自宅を 自分の理想の老人ホームにしてしまうくらいの考えで
準備しておくことが大切です。


どこの家でも 同じ内容の介護サービスならば
平等に 受けられると思うかもしれませんが それは違います!
ヘルパーも人間です。
ゴミ屋敷のようなごちゃごちゃと雑然とした住まいの中と
収納も分かりやすく片付けやすい住まいでのヘルパー業務は
どちらがやりやすく やりがいがあり
行きたくなる家になるかは 言うまでもありません。

他人が来ることに慣れている住まいは
自分や家族だけの視点で 住まいの環境を整えません。
誰が来ても 分かりやすい家であることが大切になるのです。
そして ちょっとした色使いやインテリアの工夫などの気遣いで
介護生活の気分は明るく変わり
ヘルパーも癒される環境になるのです。

介護の仕事は  毎日となると
ヘルパーにとっても精神的にも とても大変なこと。
介護が必要になる前から
自分自身のためにも 心の扉を開いて
介護を受け入れやすい環境の備えをしておくこと、
つまりは 他人を受け入れる環境を心身ともに備えておくことが
高齢化社会の自助努力のひとつにもなると思っています。

家開きしやすい住まいの作り方のコツ! フレキシブルに変化する!

昔の日本の家は
襖で各部屋が仕切られていて
必要に応じて 襖を取り外せました。
ですから 冠婚葬祭をすべて自宅でする家も多かったのです。
その時の状況により 部屋の使用方法が
自由に変えられたのです。

他人が家に来るのが当たり前で
自由にできるようになっていたのです。

そんな他人がくる暮らし方から
お互いをよく知り、助け合うことも多かったのだと思います。

目先の居心地の良さだけではなく
状況の変化の中でも 形を変えて居心地をよくすることが
現代の家開きにも必要です。

住まいは その時の生き方が 暮らし方として表れます。
暮らし方が変わるたびに 住まいを大きく変えることは
コストの面でも 精神的にも 大変になります。

昔の住まいの考え方をとりいれた
時間も時代も越えてフレキシブルに使える住まいが
どんな世代になっても 形を変えた家開きに
対応できるのです。

今だけの個性を大切し過ぎて
今だけの居心地の良さの家開きに
しておくことはもったいないことなのです。

家開きできる住まいは
その「今の暮らし方」の居心地の良さはもちろん
変化に応じて 「未来の暮らし方」の居心地の良さも
考えておくと良いのです。

そんな住まいならば
今 子育て中の住まいでも
未来の介護にも対応する暮らし方ができるのです。

そのために心掛ける住まいの作り方は
基本は いかにシンプルに考えておくか なのです。

家開きの形はいろいろ【下宿にする~異世代交流から生まれる新たな絆】

私が「家開き」を勧める理由の一つに
異世代の互助の必要性を挙げています。
家開きの異世代交流で 最も分かりやすい事例は
シニア宅での学生の下宿かと思います。

シニアにとっては 年金の足しになる収入があり
学生にとっては 低料金で住まいが借りられる。
暮らし方は 当事者同士の関係にもよりますが
相手を思いやることによって
互いにデメリットよりも
多くのメリットが生まれる可能性が高くなると考えられます。

地方から出てきた学生のワンルームマンションでの一人暮らしは
近隣との関係はなく孤独でセキュリティ面も不安になりがち。
そして学生の親からすれば、毎月の仕送りの経済的負担を減らし
見守る人がいてくれる暮らしをしてくれていた方が安心です。

フランスの パリソリデール(La Paris Solidaire)のような
若者と高齢者が一緒に生活するホームシェアの考え方は
日本の単身世帯数の増加による問題解決の
ひとつのヒントにもなるとも考えています。

独居や夫婦だけで暮らす高齢者の孤立化は
今後一層深刻な問題になるでしょう!
他人事のように思っていたら 急には準備はできないのです。

異世代交流というと
何やら大袈裟に聞こえるかもしれませんが
シニアのお宅で 近所の小学生が一緒に囲碁をしたりするイメージを
思ってもらうと 異世代交流も小さなことからスタートできそうですね。

自分のできることをして相手を応援したり、
お互いにサポートしあうことが大切です。
つまり お互いに相手がいることで
お互いが必要な立場になる関係なのです。

ただ 交流する上で大切な事は
1回だけやって終わりではなく 継続することで
お互いに信頼関係を築いていけることにあると思います。

そういう意味で
大学生の下宿は異世代交流の家開きとして
互助の関係を築きやすく
下宿という形がまた増加している事は良いと思っています。

実は最近の調査によると
高齢者の60%近くが若い世代との交流を望んでいるそうです。
しかし若者は自分の人生を生きることに精一杯で
「親だけで充分、他人のシニアとまでは関わりたくない」
というのが本音のようです。
しかし それは若者が年寄りの面倒を見ると考えている場合のようです。

つまり お互いに互助の関係というメリットの信頼が築けていたら
考え方はちがってくるのです。

下宿生活をうまく活用している若者は
大いにシニアに助けられ 自分も助け感謝される関係を
上手に築いているようです。

60代からの住まいと暮らしにはどれだけお金が必要なのか?必要な準備について考える!

定年後の暮らしで 年金がどれだけ入ってくるのか?
どんな生活ができるのか?
不安ですよね。

自宅を持っていても
ずっとそのまま暮らせるわけではなくて
経年と共に 家にも手入れが必要になります。

家も人間と一緒なのです。
洋服や化粧をするのと同じで
外装ばかり塗り替えて綺麗にしても
人の見えない内臓や血管が衰えるように
家の機器だけではなく木部が腐ったり
断熱機能も配管機能も衰えているのです。

健康寿命を延ばすように
家の見えない部分も材質を改良したり
定期的な手入れがとても重要になってきます。

その費用を いつ、
どんな時までに考えておくか、で
老後の費用はかなり違います。

住まいは完成して終わりではなく
維持しやすく(健康寿命を延ばし)
メンテナンスしやすく(治療しやすい)
つくっておくことがとても大切になるからです。

例えば 
配管交換は
壁や床を大きく壊してからでないとできない。
断熱材の耐久性が悪く交換しにくい…
などの 費用が大きく掛かりやすい造り方は
避けておきたいですよね。

60代過ぎてから
住まいにたくさんのお金をかけなければ
家が改修できなくなるようでは困ります。

建てた時やリフォーム時に金額が抑えられても
維持費が掛かったり
短期間で修繕を繰り返すつくりになっている住まいも
困ります。

見えない部分こそ これから先30年は持つものなのかを
60代になる前の住まいの更新時、
つまりは リフォーム時や改修時に
お金をかけなくてもよいようにして
改善しておくべきなのです。

そして何より大切な事は
その時こそ  これから先30年 の
暮らし方も一緒にぜひ考えて欲しいのです。

年金で何とか暮らしていけるとしても
我慢やあきらめの生活になっては悲しいですよね。

より楽しく暮らすことを考えた住まいが大切になるのです。

お金をかけなくても
自分の好きなことや 好きな人に囲まれた
自由がある暮らしができる住まいを考える
とても良い機会なのです。

どんなに寿命が延びても
生きているだけでは悲しいです。

生きている限り
人生は楽しくしていかなければいけません。

楽しく暮らすためにも
受け身ではなく
自分のために自ら楽しく暮らすことを考えて
準備することが必要なのです!