自己管理ができている人が生き残る時代。強い人でもなく頭が良い人でもない!


昔から ダーウィン説と言われている
強い者が生き延びたのではない。変化に適応したものが生き延びた」という言葉。 
変化の激しい今の時代こそ 実感することが多いのではありませんか。


先日、80歳後半の知人が亡くなりました。
その葬儀でいろいろ考えされました。
亡くなった方の友人は 80代の人たちがほとんどです。
葬儀が 久しぶりに再会した集まりになったようです。

同じ80代でも 元気に歩ける人と 杖が必要な人、
全く歩けなくて参列にさえ来られない人等
それぞれ身体的に見ただけでも 大きな違いがありました。

また 今も仕事をしながら若い人と毎日会っている人、
既に退職して自分時間がたっぷりある人、
話をしていて 精神的な違いも大きく異なっていました。

同世代の会話は 悩みも行動も似ています。
だから 同じ世代といると 気持ちはラクです。
でも 会話に広がりがなく 世の中の知らないことが増えがちでもあります。
特に年齢を重ねるほど 世の中の変化についていくことは
大変だと感じるようになるものです。

しかし いろいろな世代と行動して 
互助の精神で お互いに足りないことを助け合いながら
世の中に適応していけば 変化も受け入れられるのかと
彼らの違いを見ていて 私は つくづく思いました。

生きるとは ただ寿命を延ばせばいいのでありません。
楽しく心も元気でなければ つまらないと思います。
「自分らしく生きる」
どのように生きていたいのか?
80代の方たちを見ながら思っていたのですが
それを考えることは 年齢に関係なく大切だと思います。

私は「住まいの設計」という仕事を 長年にわたりやってきましたが
依頼者に必ず聞くことがあります。
「どんな暮らしをしていたいと思ますか?」
激しく変わる今の時代だからこそ 
どうありたいか、何を大切にしていたいか?を
自分の中に しっかり持っていて欲しいからです。

それがいくつになっても
幸せを感じる軸になると思います。

その軸を基に自己管理をして 時代に適応していくことが
世の中の動きに振り回せられず
自分らしく生きていくことができるのだと思います。

人生の先輩たちを見て
改めてどう生きていたいか、
自分らしく生きる自己管理ができている人が
幸せに生き残る時代だと思いました。




大学から賞を頂きました

2022年12月、今年も残りわずかになった時に
私は 母校の武蔵野美術大学建築学科から
第7回長尾重武賞を頂きました。

作品のほとんどが若い現役の建築家たちの中、
シニア世代の私が
研究者であり武蔵野美術大学の学長であった長尾重武名誉教授に選出され
受賞になったことは とても光栄な事です。

受賞作のテーマは
『暮らしとこころに風を入れる「家開き」術』

拙著の書籍タイトルですが
私自身の今までの『家開きの事例』が評価されたようです。

建築を通して 社会性ある活動と研究がテーマだったので 
私の活動が認められて とても嬉しいです。

しかし この賞の趣旨は 
建築家のこれからの可能性を高めるためのものだそうです。

そんな中、私のようなシニアが受賞することの意味を考えています。
長年の経験を活かして 
まだまだ頑張って社会の役に立つ事をしろ、という事なのかと思っています。

今回の受賞にあたり
長尾先生はじめ多くの大学関係者が御尽力くださった事に
深く感謝しています。

2023年1月の開催される表彰式に 出席させて頂ける事は
私のシニア時代の新たな1ページの始まりになると思っています。

長尾重武名誉教授 Wikipedia

住まいはどう生きていたいか、が表れる! 自分スタイルで生きる時代です!

全く同じ形の家に 誰が住んでも同じように暮らすのか、
というと そういうことは まずありませんよね。

例えば マンションの間取りは同じタイプがいくつもありますが
そこに住んでいる人の生活は
それぞれの個性がしっかり表れています。

具体的に例えると 同じ間取りの玄関であっても
玄関の活用が大きく異なります。

玄関に入るとすぐに 生花や絵が飾ってある家。
子どもの靴がたくさん並んでるいる家
スッキリしてライトだけが光っている家
玄関が物置きのように荷物でいっぱいの家・・・

玄関がきれいに掃除されていれば 家の中もほとんどきれいです。
玄関を見れば、大体想像がつくという事です。

特に 靴が出ている家は いろいろなことが とても分かりやすいです。
靴がきれいかどうか、どのような靴を履いているか、子どもがいるかの家族構成、
色や好みはどのようなこだわりがあるか等...
玄関でその家庭の詮索をするつもりはありませんが
例えれば そのくらい個性が家のあらゆる場所に表れているという事なのです。

これからは自分がどう暮らしていたいか?
家族とどう関わって 過ごしていたいか?
子供にどういう教育をさせたいか?

そういうような具体的な希望をはっきりさせることで
暮らし方は変わり、家の作り方は変わってきます。

これは 当たり前のことのようですが
家を建てたい、住まいの相談にのって欲しいと最初に相談て来る方で
そのような具体的な希望を言う人は
意外と少ないというか、ほぼ いないのです。
どんな家に住みたいのですか?
と質問すると、、、

3 LDKに子供部屋が2つと
大きなリビングあって
キッチンは対面のオープンキッチンがいい。

ちょっとお風呂は広めがいいわね
お風呂の窓から空が見られたらいいかしらね

というようなご希望が多いのです。

でも それが一般的だと思います。

そして強いて言えば
ちょっと地震に強くて
いざと言う時に安心して暮らせる

そして ものが簡単に片付けられる
掃除がしやすい家がいいわ

って、一般的に
皆さんに聞くとそんな感じですね。

では、自分の夢ってそれで満たされるのかしら?
もっと深く聞いていくと その希望の裏には
しっかりした理由があるのですよね^^。

そう、
自分が本当にやりたいこと
自分がこれからどのように暮らしたいのか
どんな人生を歩む家にしたらよいのか
って考えたら

なかなか難しいですよね^^

でも 人生の中で1番高い買い物、
何千万円ものお金を出すところを
あまり考えないで
一般的なものでいいのかな?

住まいを持つ時は
もっともっと自分の幸せ、家族の幸せを考えて
自分スタイルの家をつくろうと思ってくださいね。

しかし 勘違いしないでほしいことは
一時的な希望や個性を出し過ぎて
応用が利かない住まいにはしないで欲しいのです。
(何度でも家を建て直したり買いかえられる方は別ですが~笑)

もしかしたら 後々売却して どこか他で暮らすという選択をすることだってあります。
家の活用方法が 変わることだってあります。
あまりにも個性的過ぎることは 応用が利かなくなったり売却しにくかったりもするからです。(具体的な方法は 我々プロに相談することが一番確かです!)

余談ですが
最近の若いスポーツ選手の家は アスリートになる前の小さいころから 親が運動が得意になるように考えられた個性豊かな住まいで暮らしていることが多いように思います。

さあもう一度、自分の夢を具体化してみましょう!
そうすると 暮らし方がかわるかもしれません。
住まいの在り方が変わるかもしれません。

物をたくさん持つ事にメリットはない!

住まいの設計をしていると 
必ず出てくるお客様自身の問題の一つとして 『物への執着』があります。
それは 新たな暮らしに必要な物は何かという事を考える時に表れます。
これからの未来の暮らしに持っていくものを 今までお持ちの物から選別して 過去の物にさよならをしてもらう必要が出てきます。
今までの生活をそのままを持っていくのではなく、これからはこんな暮らしがしたいと思って 必要な物だけを書き出してもらうと ご自身でも気づくのです。
自分が どんな物に囲まれて 暮らしていきたいかを考える良い機会になります。

ほとんどの家庭の場合、家が出来上がって引越しした時が 一番荷物が少なくなる時になります。
(引越し前に選別が出来なくて、とりあえず全部そのまま持ってくる家庭も たまにありますが…)
そして そこから物が増えないようにするためには 新たな物を買うならば何かを捨てる、という習慣を身に付けて欲しいものです。

かつての私の設計は 収納をたくさん作っていました。 
物を出さないでスッキリ暮らせることを大切にするために しまって置くところがいろいろ工夫された住まいを考えることを得意としていました。
そのことで評判が良くて噂が広がり 収納アイディアを求めて 設計依頼がどんどん増えた時がありました。しかし 今では あの頃思い付いた数々の収納アイディアに対して 後悔しているものも多々あります。
それは、設計した何軒かのお宅に 5年や10年経ってから伺った時に 共通した問題があることに気が付いたからです。

たっぷり作った収納が 日常でほとんど使われていないもので いっぱいになっていました。
使われていない物が何だったかさえ分からなくなった状況で 無駄な空間になっていたのです。特に残念な場合では 引越しした時のまま、一度も荷物を出さない場所になっていたお宅さえもありました。
収納が大きくて多い家は 暮らす事に必要のない物まで置ける場所となっていたのです。
それは 本当に良いことではありません。使わない物が捨てられない家になっているだけだからです。思い出だとか記念だとかいう言い訳と共に 不必要になったものが置ける場所と化していた収納のお宅を見て 改めて考えさせられました。

限られた収納しかない住まいの場合は 本当に必要な物だけを置くことを考えます。
一つ一つのスペースが有効に活用されていくのです。

設計上で収納を多くすると 費用が掛かる場合がほとんどです。
その制作費用や一坪あたりの家の価格的な価値を計算して考えて欲しいです。

例えば そこに掛かった費用が建物全体の価値も考えて 1坪200万円だとしたら
それだけの価値と利用する意味がある物のための収納になっているかを考えて欲しいのです。もしも不必要になったものの置き場になるならば 収納を作る意味はありません。



何を残して何を捨てるかは、人生設計そのもの

精神論的になりますが…
年齢に関係なく、人生はいつ終わるかは分かりません。
やりたい事はいろいろあっても やっておかなければいけない事もあります。
何年も使わない物や いつか使うかもと思っているだけの物を 収納にしまうことはやめましょう!

自分に もしもの事があった時、自分の後片付けや 自分しか分からない事で、
家族や身近な人の時間をたくさん使わせる事にならないようにしましょう!
そう思うと 出来るだけ 必要以上の物を持つことをやめようと思いませんか?
自分で処分できるうちに処分するものはしておきたいですね。

限られた人生を 心豊かに生きるために 年齢に関係なく エンディングノートではなく  物・心・情報を書き留めておくための『自分ノート』や『エターナルノート』を書いておくこともお勧めです。自分自身のためであり、もしもの時のためにもなるからです。
そして これからの自分に 本当に必要なものは何かが 見えてくるからです。そうすると 必要以上に物を持たなくても良いことに気づくのではないでしょうか!

自粛生活の今だから出来る事! 家の中を整えてみよう。そして 考えてみよう!

去年からのコロナ感染蔓延防止による緊急事態宣言は 思っていた以上に長引き
自粛生活を余儀なくさせられているこの頃。
そんな今だからこそ、家の中を掃除したり、断捨離したり、という方も多いはず!
ついつい後回しにしていた整理整頓をすることは
家にいながらアクティブに過ごすためにも、精神的にも とても大事な事です。

現在 弊社が設計しているどの物件の住まいも
今までの住まいに対する考え方とは明らかに変わってきたと感じています。

働き盛りの世代の住まいでは テレワークでも仕事がやりやすいように、というような 自宅に仕事を持ち込む考え方は当たり前になってきています。

つまりは これからの住まいの使い方は ますます変わります。
生活するだけではなく
生産性が生まれる仕事場にもなり
身体を鍛えるジム的な空間にもなり
食料をたっぷり蓄えられる備蓄も考えたバルにもなり
心が休まる遊び心がある空間などが 求められています。

あまり深く考えずに自分の感覚を大切にしながら
これから使うもの、もういらないものを仕分けしながら
家の中を整えてみる良いチャンスだと思います。

でもその判断は 自分のこれからの暮らし方を自分で考えていくことにもなります。
家族がいれば 自分だけではなく みんなの環境を変えることになります。

たかが整理整頓、と思わず これからの家族のことや自分のことをしっかり考えた住まいにしましょう! この旅行もできない自粛期間、いつもの掃除時より使い方を考えて じっくり整理してみましょう!

そして 一つひとつの物を動かしたり触れたりして
拭き掃除をすると いろいろな発見があるはずです。

例えば、普段は中々掃除できない家電製品を拭いてみましょう!
配置を改めて考えてみましょう!

例えば 食器棚の中、
よく使うものは すぐ出せる様に手前に置く、
重い食器は 下段に置く、
ほとんど使わない食器は 処分するか自分の納得のいく方法でその食器棚とは違う所に移動させましょう!

子どもがもっと片付けやすく、誰でも分かりやすく片付けやすくする事は
自分のためになります。

自分はいつも片付けばかりしていて嫌だなと思う人であるならば
自分しか分からない自分だけが満足できる方法でやっている場合も多いものです。
自分がやらなくても済む収納にすることを心掛けましょう。
自宅の収納を見直してみましょう!
ステイホームの今だから できる事をやっておきましょう!

しかし その前に

自分が本当に望む暮らしを考え
先々まで考えた自分の暮らし方に
ちょっとタイトルを付けてみてはどうでしょうか?

気楽にタイトルやテーマを付けると
自然と そういう暮らしになっていくものです!

ただ家の中を片づけるのではなく
自分のテーマに会うように 住まいを整えると きっと楽しくなります。

ニューノーマルの2021年スタート!コロナ禍の交流手段、あなたはどう人と関わって楽しみますか?

2021年、始まりましたね!というか、すでに1月が半分終わってしまいました😢

コロナ禍でなんとなく行動範囲が狭まって 気持ちも小さくなりがち、
でも、あなたは今年はどう人と関わって楽しみますか?

オンラインで画面越しにあっても やっぱりつまらない!
人と会って笑って大声で思いっきりしゃべる。
これは大事な事と再認識しています。
だから 人との温かい関係をより大切にしたいですね。

あなたは 今年、誰に一番会いたいですか?
今年は 何を一番したいですか?

コロナ禍の昨年一年間、
もっと人と気楽に会って一緒に何かしたいと思ったことはありませんか?

コロナによって人との出会いが減り、婚姻件数も前年度より16%も下回ったとのこと。
日本の少子化想定も10年ほど前倒しで より子供が少なくなるそうですね。

残念に思うことも数え切れないくらいあったかもしれません。
しかしこの逆境が壊す新たな生き方と言うのも見えてきたように私は思っています。

新常態と言うこの生き方で 働き方や人との接し方が変わった人も多かったでしょう。

できないと決めつけていたことも見直す事で 新たな方法が見つけられたり、できるようになったりした人もいるはず。自分には関係ないと思っていたことも他人事ではなくなり視野が広がった人もいるはず。過去を振り返るばかりではなく新たな未知の世界が広がっているのです。今までと何も変わっていないという人は もしかしたら社会との関わりがない人なのかもしれません。今、社会と関わっていれば 必ずコロナ禍による変化を実感しているはずだと思います。

私はついに自宅で全てができる時代がやってきたと感じています。

コロナ禍で 外出することが非常に難しくなってきました。仕事もリモートで在宅勤務の人も多くなってきました。お稽古事もリモートレッスンを受けるようになってきました。わからない事は動画で見て説明を受けるようになってきました。病院のリモート診療も可能。ネット飲み会も盛んになりました。印鑑も必要なくなり書類もメールで送受信する時代になってきました。
我々の仕事の建築現場も写真や動画を送ってもらって即話し合いをするようになりました。

直接会えなくなったり、密になれなくなった事から生まれた新たな事の数々。
全てが自宅でできるようになってきたのです。

もちろん これがベストなことだとは全く思っていません。人が直接会う事がどんなに大切かを改めて実感させられています。しかし、自宅はなんでもできるという事を認識し、快適に過ごす工夫がもっと大切になってきた事も確かです。

住まいは 暮らし方が変わっても常に変化できる事が大切なのです。
そして 自宅でいろいろな人と繋がる事も必要なのです。
今までは外出で解決していたことを 自宅でする工夫を自らしてください。

社会は大きく変わっていきます。
どう変わっていくかと立ち止まって考えている人よりも、 自らを変えて新しい社会に飛び込んで行く人に今こそなりましょう!
年齢に関係なく 未来は自分で作るものであることを忘れないで 2021年のニューノーマルを楽しみましょう!

60代から楽しむ初めてのYouTube挑戦! 聞く読書の時代になった!

YouTubeに初めて自分の動画をアップしてみた。

しかし その動画の内容は 私の特別な動きがある訳でも無く ただしゃべっているだけ。
動画でなくてもよいようなもの~(笑)それでも 人柄や雰囲気は伝わるのかなあ~っというような感じでやってみた。

今回はお試し的に作ったので 緊張感もなく 自然体で勝手なことをしゃべっている。
だから スキマ時間に聞いてほしい、くらいに思っている。
そう、見て欲しいのではなく 聞いて欲しいのだ。

https://www.youtube.com/channel/UCcHypxzmBB31sLyZLkqeZMw/playlists


耳からの情報を得る事は 視覚情報より早いらしい。
私自身も 歳と共に 読む事よりも 音楽を聞く感覚で『ながら族』の様に
文字を聞いている方がラクになってきた。
そして 書くことより 話すことの方がラクになった!
ブログも読むより 聞いている方がラクだし 何よりも時間が有効に使える。
ネット検索さえも ブログの言葉より動画タイトルにヒットすることが多くなってきた。
調べ物も 説明文を読むより 動画の方が分かりやすい場合が多々ある。

自分自身がそうだから感じるのかもしれないが
最近は世の中の人たちも そういう人が増えているのではないかと思っている。
それは 今から50年位前に ラジオを聴きながら勉強したり作業していたころにも似ている。

私が最近買った書籍(ビジネス書)にも 書籍とともに音読データが送られてきた。
家事をしながらでも 横になりながらでも 聞ける。
イヤホンを付けていれば 電車の中で立っていても読める。いや聞ける。便利だ!
まさに 聞く読書の時代になった、と感じている。

そんなわけで、私も聞いてもらうために お試しYouTubeデビューをしてみた!〜笑

https://www.youtube.com/channel/UCcHypxzmBB31sLyZLkqeZMw/playlists

まだまだ 改善点満載だけれども
何事も行動してから 改善していけば良いと思っている。

思っていて行動しない事は なにもしない事に等しい!
60代は 「人生は常に終わりに向かっている」ことを感じられる年齢だ。

そして 仕事も どれだけ長い時間をかけたのかでは無く
その瞬間に注ぐエネルギーとその質が 一番大切だと思っている。

いくつになっても 新しいことに挑戦できることは 本当に幸せだ。
まだまだこれからも新しいことに挑戦していく体力と精神力を鍛えておきたいと
改めて思ったYouTubeデビューである。

工事をしないという選択を勧めるわけ

週末の休日に 一昨日、リフォームの打ち合わせをしたお客様から電話がありました。
『何回も打ち合わせをしてきたのに申し訳ないけれども やはりリフォームはやめる事にします』
2日間じっくり考えた末に 覚悟を決めてかけてきた様子の口調でした。
私は正直言えば、その電話は 驚きもせず、かえってほっとしました。

実は 私は このお宅はリフォームをするべきではないと最初から思っていたからです。しかし、依頼者である70歳近いご夫婦は リフォームをする事が 今の生きがいであり、とても楽しみにしている事も分かっていたので 私から仕事を断る様な事は言わなかったのです。

それは 今まで すでに数社から『工事はできない』と断られていたにも関わらず どうしてもやりたいという依頼者の強い気持ちがあって 最後の望みを弊社に託してきた事を知っていたからです。依頼者自身が納得しない限り なんとしてもやりたいという諦められない状態にあったのです。

他の業者が断ってきた理由は すぐに分かりました。そのお宅は 言いにくいけれど 誰が見ても 本来ならば解体すべきくらいの年数が経った古い建物で、粗雑な作りでした。その上、素人による追加を重ねた違法増築がされていて どう手をつけたら良いか分からない程、とても危険な状態でもあったのです。ですから 工事をするとしても 高額な費用がかかり リフォームする意味があるとはとても思えませんでした。立て直した方がずっと安全で安心して暮らしていけるだろうと誰もが思う建物だったのです。しかし どの業者にも断られても あきらめずにリフォームを希望するには 何か理由や思いがあるからだと私はなんとなく考えました。

そこで いつも通り どのお客様にも質問するように これからの夢をお聞きして いろいろな問題点や実現の可能性を示し、費用についても一つ一つ丁寧に説明する事で 依頼者の本当の気持ちをずっと探るように考え続けました。

リフォームするという事は これからどう生きたいかという表れでもあります。
それは家の形をどうするかという事だけではなく
高額のお金をどう使うかという事でもあります。

ほとんどの人にとって 人生の中で一番高額な買物かもしれない家作りは
そこで暮らす家族の これからの人生を大きく変えていくものでもあるのです。

しかし 今回の依頼者は なぜか一次的な今だけの夢をリフォームにかけているように見え、先々のことまで考えてのこととは思えなかったのです。
歳を重ねてからの高額の出費は 余裕金でない限りは いかに有効に使うかをより熟慮してほしいと思ってしまいます。 
そこで 私自身が 依頼主がリフォームしない場合でも 考えられる生きがいある暮らしを勝手に想定して 今後のいろいろな可能性のフローチャートを考えることにしました。

そのようなことは 依頼者には全く話しませんが、お話を伺っている時々のタイミングを見ながら 少しずつフローチャートにそって話をしていきました。
どのご家庭にも その家族にしか分からない物語があります。そのほんの少しの部分を共有させていただきながら その方の本当の幸せを大切に思い 暮らしを一緒に考えていく事が 私のコンサルティングという仕事であり とても大切だと思っています。
今回の依頼者にも 予想を超えた家族の物語が多々ありました。
だからこそ、頼まれても工事をしないということが
依頼者の納得できる選択になることもある
のです。

住まいは生き方が表れます。
新築したり リフォームするという事は これからをどう生きるかという事の表れでもあるのです。

今回の依頼者が 今の家のリフォームを断念した事自体は良かったと思っていますが
現時点では これからの生きがいや楽しみがなくなってしまったのではないかと 今の私にはとても気になりました。
私の住まいのコンサルティングの仕事自体は終わりましたが 今回のご夫婦には
私の勝手に考えていたフローチャートの先を もう少し示したいと思っています。

ちょっとしたことで Withコロナを楽しむ(^^♪

新型コロナウイルス感染予防のための自粛生活も長くなりました。
人と会って食事をしたり、雑談したり、大声で笑ったりという 人として当たり前だったコミュニケーションがすっかり制限され、マスクの下の口元の表情が見えない会話で過ごすこともありますね。自宅で過ごす時間が多くなると「運動量の低減」「コミュニケーション頻度の低減」「無気力感・孤独感の増加」このようなリスクも生まれてきました。
皆さんは どうしていらっしゃいますか?

コロナは完全に想定外の出来事ですが、いずれコロナ騒動が収束しても、いつまた別の大きな災害や不況が襲ってくるか分かりません。このような状況がきた時、今は家族やパートナーがいる方も いずれはおひとりさまになる可能性もあります。そして すでにおひとりさまの方でも 今の若さがずっと続くわけはありません。いつまでも なんでも自分一人でできるとは限りません。これはコロナ状況だけではなく これからの高齢化社会が抱える日本の問題でもあります。
そんな中、私は「心身ともに健康で安心して暮らす」を実現するために本当に必要なものは 「情報」と「つながり」だと改めて感じています。

こんな状況でも 自宅にいる時間が長くなっているせいなのか、自宅を少しでも快適に過ごせるように直したいというお客様からの連絡を アキ設計ではたくさん頂いています。
例えば 家中の取手を使いやすくしたい、カーテンを変えたい、毎日使う蛇口を新しくしたい、いつもと違う場所のルームリフレッシュをして欲しい…など、大がかりなことをしなくても ちょっとした工夫で快適にできることの依頼があります。そんな連絡をくださるお客様たちは 自分たちの暮らしを大切にしているんだなあと嬉しく思っています。
自粛生活を楽しむためにも家を気持ちよく整えることって とても大切です。


私はいつも話していますが、家は建てて終わりではありません。リフォームして終わりでもありません。そこから始まる暮らしを大切にして欲しいのです。だから アキ設計は その後も 必要な時に必要なだけ 関わったお客様をずっとサポートしてきています。
※ アキ設計の暮らしサポートの情報はこちら⇒ 暮らしサポート

客観的に見れば、設計者がその家の暮らしに そこまで関わるのかと思われる事も 必要とされるならばやっています。それは 『いつまでもずっと自宅で安心して楽しく暮らしていたい』と望む方が必要としているならば、私たちが出来ることは何でもしていきたいと思っているからです。それは 私のやりがいでもあります。

このコロナの収束が見えない状況の中で 今必要なことは
いろいろなコロナ対策に気を付けながらも
いかにコロナと共存しながら 自分で楽しむかなのです。

大勢の人と会ったり、クラスターが発生する密な空間は避けつつも
自粛している者同士が気を付けながら会うことは必要です。
リアルなつながりは リモートでは得られないものがたくさんあるからです。


そして 視聴率の競争で制作されているテレビ番組からの与えられた情報だけに頼らず、
自分で調べたり考えたり聞いたりと確かな情報を得ることを自分自身で心掛けること
非常に大切です。

withコロナといわれている今、どうしても考えや行動が委縮されやすくなりました。
でも こんな時こそ 自分がやらなくてよいことはやらない。
自分だからやりたいことはやる。
人間関係も 数ではなく 本当に必要な人とつながることをこころがけましょう!

コロナの偏った情報に振り回されず これから先の将来のことを まじめに考えて
自分を楽しませましょう!

心身ともに健康で安心して暮らす」を実現するために本当に必要なものは 「情報」と「つながり」です。

人生のシナリオを創ろう!

生きているときに
『俺はすごいだろう』『私って素敵でしょ!』ということには
あまり価値はないように思っています。
それは、他人に対しての自分の位置づけを
自分が勝手に思い込んでいるだけだからです。

人生の勝負は 死んだ後に 他人それぞれによって表れるのかもしれません。
そして 死んだ後は 自分自身の勝負などは どうでもよい気がします。
そもそも、人生に勝負などというものはないのかもしれない、とも思っています。

それよりも 今、自分に対して自分が 一番心地よく生きることが
とても大事だと私は常に思っています。
そのためには なりたい自分のシナリオを創ることです!

ノーベル物理学賞を受賞した江崎玲於奈氏(95歳)の
生涯現役の豊かな人生の秘訣のお言葉!
人間の一生とは 自分が主役を演じるドラマであり、
シナリオが問われることになる。

年齢に応じ、能力が最大限に発揮できるシナリオを創作し、
それに従って活動すること

それが 人生100年時代を豊かに生きる秘訣らしいです。

自分の人生のシナリオを創り、
そのシナリオを実践していくためには
まずは なりたい自分のシナリオを創らなければなりませんよね。

このシナリオは
私がいつも 設計の前に お客様に聞いている『夢の実現』と同じです。
『これからどんな暮らしがしたいのですか』をお聞きしていることです。

シナリオに向かって活動するためには
一つひとつのその都度の行動の選択が左右しますよね。
常に 自分がしていく選択は
自分の人生のシナリオの行動ということになるからです。

例えば、
今日食べているもので 自分の身体はできていくのですから
何を食べるかは 自分が選択している。
健康な身体を大切にした生活を送るというシナリオならば
口にするものも選択が変わる、ということです。

自分のこれからの未来は 全て自分の選択する行動次第なのです。

この予想外のコロナの状況の今の世の中で、今 何を選択するかは
今の自分が創るシナリオによって決まるのです。

さあ、こんなコロナ状況でも 
コロナの収束を待っているだけではなく、
自分が今出来ることをチャンスに変えて
新たな自分のシナリオを 創っていきましょう!