家開きの形はいろいろ【ヘルパーが喜んで来てくれる理想の老人ホームを目指す】

私が「家開き」を勧める理由の一つに
少子高齢化による これからの自助努力の必要性があります。
これからは どんどん高齢者が増え
在宅介護がますます必要になります。
自分の親や いつか自分もお世話になるかもしれない介護という問題。
家開きで 自宅を 自分の理想の老人ホームにしてしまうくらいの考えで
準備しておくことが大切です。


どこの家でも 同じ内容の介護サービスならば
平等に 受けられると思うかもしれませんが それは違います!
ヘルパーも人間です。
ゴミ屋敷のようなごちゃごちゃと雑然とした住まいの中と
収納も分かりやすく片付けやすい住まいでのヘルパー業務は
どちらがやりやすく やりがいがあり
行きたくなる家になるかは 言うまでもありません。

他人が来ることに慣れている住まいは
自分や家族だけの視点で 住まいの環境を整えません。
誰が来ても 分かりやすい家であることが大切になるのです。
そして ちょっとした色使いやインテリアの工夫などの気遣いで
介護生活の気分は明るく変わり
ヘルパーも癒される環境になるのです。

介護の仕事は  毎日となると
ヘルパーにとっても精神的にも とても大変なこと。
介護が必要になる前から
自分自身のためにも 心の扉を開いて
介護を受け入れやすい環境の備えをしておくこと、
つまりは 他人を受け入れる環境を心身ともに備えておくことが
高齢化社会の自助努力のひとつにもなると思っています。

家開きしやすい住まいの作り方のコツ! フレキシブルに変化する!

昔の日本の家は
襖で各部屋が仕切られていて
必要に応じて 襖を取り外せました。
ですから 冠婚葬祭をすべて自宅でする家も多かったのです。
その時の状況により 部屋の使用方法が
自由に変えられたのです。

他人が家に来るのが当たり前で
自由にできるようになっていたのです。

そんな他人がくる暮らし方から
お互いをよく知り、助け合うことも多かったのだと思います。

目先の居心地の良さだけではなく
状況の変化の中でも 形を変えて居心地をよくすることが
現代の家開きにも必要です。

住まいは その時の生き方が 暮らし方として表れます。
暮らし方が変わるたびに 住まいを大きく変えることは
コストの面でも 精神的にも 大変になります。

昔の住まいの考え方をとりいれた
時間も時代も越えてフレキシブルに使える住まいが
どんな世代になっても 形を変えた家開きに
対応できるのです。

今だけの個性を大切し過ぎて
今だけの居心地の良さの家開きに
しておくことはもったいないことなのです。

家開きできる住まいは
その「今の暮らし方」の居心地の良さはもちろん
変化に応じて 「未来の暮らし方」の居心地の良さも
考えておくと良いのです。

そんな住まいならば
今 子育て中の住まいでも
未来の介護にも対応する暮らし方ができるのです。

そのために心掛ける住まいの作り方は
基本は いかにシンプルに考えておくか なのです。

家開きの形はいろいろ【下宿にする~異世代交流から生まれる新たな絆】

私が「家開き」を勧める理由の一つに
異世代の互助の必要性を挙げています。
家開きの異世代交流で 最も分かりやすい事例は
シニア宅での学生の下宿かと思います。

シニアにとっては 年金の足しになる収入があり
学生にとっては 低料金で住まいが借りられる。
暮らし方は 当事者同士の関係にもよりますが
相手を思いやることによって
互いにデメリットよりも
多くのメリットが生まれる可能性が高くなると考えられます。

地方から出てきた学生のワンルームマンションでの一人暮らしは
近隣との関係はなく孤独でセキュリティ面も不安になりがち。
そして学生の親からすれば、毎月の仕送りの経済的負担を減らし
見守る人がいてくれる暮らしをしてくれていた方が安心です。

フランスの パリソリデール(La Paris Solidaire)のような
若者と高齢者が一緒に生活するホームシェアの考え方は
日本の単身世帯数の増加による問題解決の
ひとつのヒントにもなるとも考えています。

独居や夫婦だけで暮らす高齢者の孤立化は
今後一層深刻な問題になるでしょう!
他人事のように思っていたら 急には準備はできないのです。

異世代交流というと
何やら大袈裟に聞こえるかもしれませんが
シニアのお宅で 近所の小学生が一緒に囲碁をしたりするイメージを
思ってもらうと 異世代交流も小さなことからスタートできそうですね。

自分のできることをして相手を応援したり、
お互いにサポートしあうことが大切です。
つまり お互いに相手がいることで
お互いが必要な立場になる関係なのです。

ただ 交流する上で大切な事は
1回だけやって終わりではなく 継続することで
お互いに信頼関係を築いていけることにあると思います。

そういう意味で
大学生の下宿は異世代交流の家開きとして
互助の関係を築きやすく
下宿という形がまた増加している事は良いと思っています。

実は最近の調査によると
高齢者の60%近くが若い世代との交流を望んでいるそうです。
しかし若者は自分の人生を生きることに精一杯で
「親だけで充分、他人のシニアとまでは関わりたくない」
というのが本音のようです。
しかし それは若者が年寄りの面倒を見ると考えている場合のようです。

つまり お互いに互助の関係というメリットの信頼が築けていたら
考え方はちがってくるのです。

下宿生活をうまく活用している若者は
大いにシニアに助けられ 自分も助け感謝される関係を
上手に築いているようです。

60代からの住まいと暮らしにはどれだけお金が必要なのか?必要な準備について考える!

定年後の暮らしで 年金がどれだけ入ってくるのか?
どんな生活ができるのか?
不安ですよね。

自宅を持っていても
ずっとそのまま暮らせるわけではなくて
経年と共に 家にも手入れが必要になります。

家も人間と一緒なのです。
洋服や化粧をするのと同じで
外装ばかり塗り替えて綺麗にしても
人の見えない内臓や血管が衰えるように
家の機器だけではなく木部が腐ったり
断熱機能も配管機能も衰えているのです。

健康寿命を延ばすように
家の見えない部分も材質を改良したり
定期的な手入れがとても重要になってきます。

その費用を いつ、
どんな時までに考えておくか、で
老後の費用はかなり違います。

住まいは完成して終わりではなく
維持しやすく(健康寿命を延ばし)
メンテナンスしやすく(治療しやすい)
つくっておくことがとても大切になるからです。

例えば 
配管交換は
壁や床を大きく壊してからでないとできない。
断熱材の耐久性が悪く交換しにくい…
などの 費用が大きく掛かりやすい造り方は
避けておきたいですよね。

60代過ぎてから
住まいにたくさんのお金をかけなければ
家が改修できなくなるようでは困ります。

建てた時やリフォーム時に金額が抑えられても
維持費が掛かったり
短期間で修繕を繰り返すつくりになっている住まいも
困ります。

見えない部分こそ これから先30年は持つものなのかを
60代になる前の住まいの更新時、
つまりは リフォーム時や改修時に
お金をかけなくてもよいようにして
改善しておくべきなのです。

そして何より大切な事は
その時こそ  これから先30年 の
暮らし方も一緒にぜひ考えて欲しいのです。

年金で何とか暮らしていけるとしても
我慢やあきらめの生活になっては悲しいですよね。

より楽しく暮らすことを考えた住まいが大切になるのです。

お金をかけなくても
自分の好きなことや 好きな人に囲まれた
自由がある暮らしができる住まいを考える
とても良い機会なのです。

どんなに寿命が延びても
生きているだけでは悲しいです。

生きている限り
人生は楽しくしていかなければいけません。

楽しく暮らすためにも
受け身ではなく
自分のために自ら楽しく暮らすことを考えて
準備することが必要なのです!

住めば都?自分の住んでいる地域に関心を持つと楽しい~!

私は
自分の住んでいる町の
小学校の予定を時々確認しています^^

我が家には 小学生はいません。
だから 小学校の行事は
私には全く関係ありません。
でも 地域の子どもたちの行事は気になっています。

それは 毎朝 たくさんの小学生たちが
我が家の隣にある公園を 通り抜けて
遊びながら楽しそうに学校に行く姿を見ているからです。
そして 小学校が毎月発行しているお便りが
回覧板でも 回ってくるからです。
また、弊社のスタッフたちの小学生の子どもたちの行事も
こんなことがあるのかなぁ~と思いながら
スタッフの家庭の状況も考えたりします。

町内会の行事や様子を知ると
年齢や年代別によって こんな行事があるんだなぁ~と
改めて地域に親しみがわいてきます。

地域の小さなことを知ることは
地域に関心を持つことで
その街の住民として 
地域と関わる一歩のような気がしています。

そして住民を知り挨拶を交わせるようになることから
安全な町や助け合える関係が生まれるのだろうと
つくづく思っています。
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有料老人ホームを考えている人に「家開き」を勧めるわけ

「自立の方でも 介護が必要な方でも
アクティブな暮らしをもう一度実現しよう〜」
そんなキャッチコピーの住宅型有料老人ホームの広告があった!

老後を考えての住み替え場所に
有料老人ホームと言う選択肢がある。

老人ホームらしくではなく
まるでマンションのような
ホテルのような暮らし、そんな有料老人ホーム!
健康への未病プログラムも付いていて
コンシェルジュまでいる。
本当に至れり尽くせりの優雅な暮らしが想像できる!
その上  学ぶこと、ときめくこと、新しい自分に出会う喜びがあります!との事。
「大切な家族の一員であるペットも連れてきていいのです」と言う!

夫婦だけだったら 約60平米位の部屋があって〜
都会から離れた景色も抜群!
そんな老人ホームならば 安心かと思う人は多いのだろう。

この老人ホームに入るためには
いくらお金があればよいのだろう?

「そう、自分の家を売れば買えるはずね、
夫婦2人だけの生活だし ちょっと体が不自由になってきたので
これ以上、夫にも子どもにも迷惑をかけたくないわ。
この海が見える素晴らしいところに2人で入りましょう!」
そう妻が言って ご夫婦は自宅を売って
高級な格式ある有料老人ホームに入った。

まだ充分自立ができている人だったけれども
もしも介護が必要になったときの先々のことまで
考えて入ったのだけれども
あれから3年、思ってもみない状況になってきた。

夫婦は やがて妻が他界して
夫だけのお一人様生活になった。

夫は何でも施設に頼めば やってもらえる受身の生活に慣れてしまい
コーヒー一つ自分で入れられなくなっていた。

景色は良いけど〜
働き盛りの子ども家族が来るには
遠い場所だった。
すっかり孫にも会わなくなった。
たまに来る親族や友人も
お客様みたいな感じになってきて
長居はしないで帰って行く。

老人ホームなので、建物の中は
どこを見ても 老人ばかり!
同じメンバーが 毎日同じ場所の椅子に座って
同じ様な内容のテレビを見ている。
異世代の自然な交流は全く無い!

気がつけば 毎日単純な生活で
自分から外出する元気も意欲もなくなってきていた。

久しぶりにきたわが子が 異変に気付き 病院へ連れていった。
健常者だったはずが いつの間にか 認知症になっていた。

人によっては こんな可能性があることは
入居前に考えれば想像がつくのだが
現実を見てから知るまでは 中々気がつかないものなのである。

私は 同じように
私がリフォームしたお宅のお客様に
良かれと思って 老人ホーム入居のために
ご自宅を売却するお手伝いまでしてしまったことがある。

身体が元気なうちから
至れりつくせりの生活をさせてしまった。
ご家族が決めたことですが
老人しかいない老人ホームにいれてしまった。

人は いろいろな世代と
コミュニケーションを取る必要があると分かっていたのに・・・
人は いくつになっても
生きがいを求めていると分かっていたのに・・・

だから 今の私は
まずは「家開き」という
自宅から始められる老後の準備から考えてもらっている!

「家開き」は ずっとしていなくても良いもの!いつやめても良いものです!

家開きができる家は それ専用に設計されてできている場合もあります。
しかし 完全な「家開きができる住まい」だけにすることは
良くないと 私は考えています。

応用が利かないようになってしまっては
人生100年の間に 住まいの形を大きく変える必要が出てきます。

人の気持ちや健康は 年齢や環境によっても変わります。
その変化が生活スタイルに表れ
リフォームしたり住みかえたり建て替えたりするのです。

ですから 住まいをそれだけにしか使えない、
応用できないものにしてはいけないと思っています。

住まいは 人生で一番高い買い物です。
少しの手を加えることで
また新たな暮らし方ができるように
考えて作っていきたいですね。

家開きは
自分がやりたいときにやり
自分がやめたいときにやめる。

そういう造りになっていることが大切なのです。